塩野義製薬、SNRI「塩酸デュロキセチン」で追加試験
公開日時 2002/08/26 23:00
塩野義製薬は、製造承認申請中の抗うつ薬「塩酸デュロキセチン」について、欧米での試験成績を考慮し、より高用量で抗うつ作用を確認するための追加試験を実施すると27日発表した。米イーライリリー社から導入し、国内での開発を進めているSNRI(セロトニン・ノルエピネフリン再取り込み阻害薬)に分類される抗うつ薬。 これまでの国内の臨床試験では、三環系抗うつ薬と同程度の効果が認められ、また、三環系や四環系抗うつ薬に比べて口渇や便秘など抗コリン作用に基づく自律神経系の副作用が少ないことを確認、1日10㎎~30㎎の投与量での製造承認申請を昨年行っていた。しかし、イーライリリーが欧米で行った臨床試験で「より高用量でより優れた有効性が確認された」ため、日本でも追加試験を行うこととした。