富山化学・三菱ウェルファーマ ニューキノロン注射薬を発売
公開日時 2002/09/02 23:00
富山化学と三菱ウェルファーマは2日、国産初のニューキノロン系抗菌剤注射薬「メシル酸パズフロキサシン注射液」を同日付で発売すると発表した。開発した富山化学が「パシル点滴静注液」、三菱ウェルファーマが「パズクロス注」の製品名で並売する。両社で3~4年後に150億円を目標としている。10月から発足する予定の大正富山医薬品株式会社による販売については今後の詰めとしている。 国内の注射用抗菌剤市場は2100億円と見込まれている。セフェム系が61%程度を占め、ニューキノロン系抗菌剤は先行しているバイエル薬品のシプロキサシンが使用上のしばりが強いため1%程度にとどまっているが、パズフロキサシンにはそうしたしばりがないため広範囲に使用可能とみている。 抗菌剤市場に占めるニューキノロン系薬のシェアはアメリカでは18%、ヨーロッパでは10%程度になっており、日本でも10%程度までの拡大を狙う。