栄研化学、HCV抗原検査薬発売
公開日時 2002/09/05 23:00
栄研化学は10日から、HCV(C型肝炎ウイルス)の抗原を化学発光酵素免疫法で検出する検査薬「ルミスポット 栄研HCV抗原」を発売する。C型肝炎の診断では、ウイルスマーカーの検査として、HCV抗体の測定、PCR法やb-DNA法によるHCV-RNA量の測定やHCVコア抗原の測定が行われている。HCV抗体は簡便に測定できることからスクリーニング検査に広く活用されているが、「感染初期には陽性にならない」ことや、「必ずしも血液中のウイルス量を反映しない」などの課題が指摘されている。HCV抗原検査薬は、栄研が(株)先端生命科学研究所と提携し、新規の免疫法によるHCV抗原検査薬の開発を進めてきたもので、PCR定量法に匹敵する感度を持ち、簡便・短時間に測定が可能なことに加えて、検査コストの低減も見込めるという。