BI、英社と新薬候補物質検証で提携合意
公開日時 2002/09/23 23:00
日本ベーリンガーインゲルハイムは20日、ベーリンガーインゲルハイムのグループ会社のベーリンガーインゲルハイムファーマ(独)と英・ファーマジーン社とファーマジーン社が持つ新薬候補物質検証システムPhase ZEROをベーリンガーインゲルハイムが活用することで、両社間で合意したと発表した。具体的な提携金額は未公表。Phase ZEROは新薬候補物質の有効性と安全性を前臨床に入る前のリード物質評価・最適化段階でヒト組織を使って検証するシステムで、いくつもの候補物質のなかから臨床試験を実施する物質の特定が容易になるというメリットがある。 さらに、一般的な新薬開発には、前臨床まで有望と見られていた物質の開発が、多大な投資を伴う臨床試験を実施したのちに中止となるとリスクが伴うが、Phase ZEROはこのリスクを現象させることで、開発投資効率の向上に寄与すると期待されている。