ファルマシア 新高血圧症治療薬「インスプラ」が米で承認
公開日時 2002/09/30 23:00
ファルマシアは9月30日、新高血圧症治療薬「インスプラ」(一般名エプレレノン)を米FDAが販売承認したと発表した。アルドステロンを選択的にブロックすることで高血圧症を治療する初のタイプの薬剤で、日本では今年5月に承認申請をしている。 アルドステロンはRASS(レニン・アンジオテンシン・アルドステロン系)の主要なホルモンで、心血管系の調節に大きな役割を果たしている。これまでの前臨床試験と臨床試験の結果から、アルドステロンが高血圧症の発症と進行を促進することが示唆されているという。インスプラは、アルドステロンに関係する受容体に対し、相対的に高い選択性でブロックする。 約3000人の患者を対象とした臨床試験で、インスプラは単独あるいは他の降圧剤との併用で血圧を下げる効果があることが証明された。忍容性に優れ、有害事象の発生率は全体としてプラセボと同等であった。