味の素 清水製薬を買収へ
公開日時 2002/10/28 23:00
味の素は10月28日、清水製薬(本社・静岡県清水市、鈴木与平社長)の株式100%を買い取る契約を、最多の63.6%を保有する鈴与(鈴木社長)と結んだと発表した。残る大部分の32.5%を所有する武田薬品工業は同日、鈴与と全株の譲渡契約を締結した。株式譲渡は今年12月2日の予定。株式譲渡に伴い、武田薬品工業は来年3月31日付で、1941年から続けてきた清水製薬製品の販売を取りやめる。味の素による買収は、清水製薬がシェア3割を占める電解質輸液「ソリタ」や透析剤などの品揃え充実が狙い。これにより味の素は、医薬部門の04年度売上目標を710億円から960億円に、営業利益を90億円から130億円にそれぞれ引き上げる。清水製薬の社名は味の素グループとして存続させる予定。