中外製薬 MRAが慢性関節リウマチに顕著な効果
公開日時 2002/10/29 23:00
中外製薬は10月29日、米国ルイジアナ州で開催の「第66回米国リウマチ学会」で発表があった、日本で臨床開発中のヒト化抗ヒトインターロイキン6レセプターモノクローナル抗体(MRA)の、関節リウマチ(RA)への後期第Ⅱ相試験結果を伝えた。RA患者164例を対象に二重盲検群間比較試験で、4週間隔で3回、プラセボ、同剤4㎎/㎏、8㎎/㎏を点滴静脈投与で実施。最終観察日の疼痛関節数、腫脹関節数の平均減少率は、プラセボ群でそれぞれ7.7%、2.6%だったが、8㎎/㎏投与群では63.1%、63.4%と顕著な減少が見られた。また、臨床検査値の変動では、MRA投与群で総コレステロール、中性脂肪が上昇したが、動脈硬化指数の変動はほとんどなかった。今後、欧州での開発を推進するとともに、日本での第Ⅲ相試験の準備を進める予定。