キッセイ薬品 控訴審で逆転勝訴
公開日時 2002/11/04 23:00
製法特許を巡り後発品メーカーなど9社を相手取ってキッセイ薬品が製造販売の差し止めと損害賠償を求めた控訴審判決が10月1日、東京高裁であり、山下和明裁判長は「実施していない虚偽の製造方法を記載した記録を捏造した」などとして、被告9社に対し総額23億円余りの支払いを命じた。被告企業側は上告の方針。判決などによると、キッセイ薬品が特許を持つアレルギー性疾患/ケロイド・肥厚性瘢痕治療薬「トラニラスト」について、白鳥製薬などの原末製造、販売は特許権侵害だとしてキッセイ側が平成2年5月、東京地裁に提訴、地裁は請求を棄却したため、キッセイ側が00年4月控訴していた。審理では、白鳥製薬が主張していた製造方法の真偽が問われた。判決について白鳥製薬総務部は、取材に対し「係争中のことでありコメントは差し控えたい」としているが、別の一部販売会社は「上まで持っていく」と上告の考え-。