旭化成、上場以来初の赤字決算
公開日時 2002/11/13 23:00
旭化成は11月13日、03年3月期中間決算(連結)を発表。売上高 5774億1200万円(3.8%減)営業利益 247億1900万円(4.2%増)経常利益 209億7200万円(1.5%増)中間純損失 △402億8000万円(-) 住宅・建材事業、繊維事業が苦戦し、売上高は減少。特別損失に本来10年計画で償却する予定だった「過年度数理計算上の差異一括償却額」1259億9900万円と、3年計画で償却していた「退職給付会計基準変更時差異償却額」の3期目償却金86億4200万円、さらにレオナ工場火災事故被害額44億円のうち保険金支払いで補充不能な差額14億円を火災損失として計上した結果、402億8000万円の純損失となり、上場以来はじめての赤字決算となった。 医薬・医療事業は薬価改定の影響を受けたが、排尿障害改善剤フリバスが35.5%増の27億円、抗うつ薬トレドミンが50.0%増の18億円と快進撃を続け、売上高30億円増の521億円、営業利益10億円増の76億円と好調な展開となった。通期業績予想(連結)は売上高 1兆2000億円(0.4%増)営業利益 540億円(18.3%増)経常利益 450億円(12.9%増純利益 △460億円(―)