沢井製薬中間決算 後発品へ追い風で売上高2桁増
公開日時 2002/11/13 23:00
沢井製薬は11月13日、03年3月期中間決算を発表した。▽中間決算売上高 97億7200万円(12.7%増)営業利益 11億3700万円(7.6%減)経常利益 10億4000万円(2.5%増)純利益 5億9500万円(7.1%増)GEルールの廃止により薬価改正の影響を強く受けたが、一方で、「後発品を含む処方、調剤、情報提供」に対するインセンティブ施策が採用されたほか、国公立病院に対し後発品使用が推奨され、販路拡大の追い風となった。その結果、販売単価の値下がりを数量増と新製品売上げでカバー、売上高は97億7200万円で前年同期比12.7%増となった。営業利益は新製品開発、広告宣伝費の経費増で前年同期比7.6%減の11億3700万円だが、営業外費用の縮小で経常利益、純利益ともに増加した。10月の老人医療費完全定率制導入、来年4月の被用者保険自己負担3割化の影響で、患者のコスト意識が高まることが予想され、薬価の低い後発品に対する需要増大の好機と捉える。通期見通しは期初見通しを修正し、売上高196億5000万円、営業利益11億3700万円、純利益12億3000万円を見込む。