キッセイ薬品工業は11月18日、03年３月期中間決算を発表。売上高　　　 　　289億7400万円（ 3.2％減）営業利益　　 　　22億8100万円（41.6％減）経常利益　　 　　22億7600万円（39.7％減）純利益　　　　 　　９億6700万円（51.3％減）長期収載品目が多いことなどから薬価改定によるマイナス幅が8.6％に上ったことや、競合品の影響などで売上が減少。研究費が約７億円増加したことを主因とする販売管理費の増加で、利益も圧迫された。パーキンソン病治療薬「カバサール」は37億4000万円の売上で前年同期比31％の伸び。通期には76億円を予想、ピーク時100億円を目指している。長期収載品目の高脂血症治療剤「ベザトール」（改定幅△10.9％）は58億2100万円で14.1％の減、脳循環改善剤「キサンボン」（△10.8％）も42億5600万円で15.6％の減と軒並み売上が下がった。開発状況は、カバサールの効能追加が年度内に許可される見通し。２型糖尿病の食後血糖推移改善を適応症とするKAD－1229（一般名：ミチグリニド）は、12月の申請に向け手続き中。通期は売上高593億円（1.0％減）、営業利益55億円（20.9％減）、経常利益55億円（15.8％減）、純利益26億5000万円（45.2％減）を見込んでいる。