サノフィ・サンテラボ VTE初期治療にフォンダペリヌックスが効果
公開日時 2002/12/16 23:00
サノフィ・サンテラボは12月16日、選択的血液凝固Xa因子である合成の新抗血栓剤のフォンダペリヌックス(販売名:アリクストラ)が、静脈血栓塞栓症(VTE)患者の初期治療用として、低分子ヘパリン(LMWH)、未分画ヘパリン(UFH)と同等の効果、安全性を備え、さらにこれらより使いやすいとするアメリカ血液学会第44回年次会議の発表を伝えた。VTEに含まれる、生命にかかわるとされる肺塞栓症(PE)患者にフォンダペリヌックスを投与。3ヵ月間の追跡調査期間に、症候性で再発性のVTEが発病したのは3.8%、UFHグループでは5%だった。死亡率はフォンダペリヌックスグループが2.9%、UFHグループは4.4%だった。PEの前兆とされる深部静脈血栓塞栓症(DVT)患者に対するフォンダペリヌックス投与では、症候性で再発性のVTEが発病したのは3.9%、LMWH(エノキサパリ)を投与したグループでは4.1%だった。