キッセイ薬品工業は12月25日、速効型の食後血糖降下剤「ミチグリニド」（一般名）を厚生労働省に承認申請したと発表した。従来のインスリン分泌促進剤（SU剤）に比べ服用後速やかに効果を発現、心血管疾患など糖尿病合併症の危険因子とされる食後高血糖を抑制し、血糖を良好にコントロールする。また、作用持続時間が短いため従来のSU剤に比べ低血糖を起こしにくく、インスリンを分泌する膵臓のβ細胞の疲弊軽減が期待されるという。承認取得後は同一品名で武田薬品工業が共同販売。海外ではヨーロッパ、アジアでの開発、販売権を仏セルヴィエ社にライセンスアウトしており、同社が第Ⅲ相比較臨床試験中。米国では現地法人のキッセイ ファーマ U.S.A.が第Ⅱ相臨床試験段階で、他社へのライセンスアウトを模索中。