中外製薬 グルクロノラクトンが内分泌かく乱化学物質を抑制
公開日時 2002/12/25 23:00
中外製薬は12月25日、ラットを使った実験で、肝臓疾患用剤の主成分として使われる「グルクロノラクトン」を投与することで内分泌かく乱化学物質ジエチルスチルベストロールの精巣毒性を抑制できたとの、「環境ホルモン学会第5回研究会」(11月25、26日広島で開催)の発表を伝えた。ジエチルスチルベストロールは、人体への影響が確認されている女性ホルモン様物質。ラットに投与すると精巣の曲精細管の萎縮や精子の減少、消失が見られる。同社は、この研究結果がかく乱機序解明に有意義としている。