エスエス製薬 スイッチOTC水虫治療薬を新発売
公開日時 2003/01/15 23:00
エスエス製薬は1月15日、自社開発の医療用イミダゾール系抗真菌剤・塩酸ネチコナゾールを同濃度で一般用医薬品にスイッチした水虫薬「アトラントエース液」「同クリーム」を2月1日から全国の薬局・薬店で発売すると発表した。すでにスイッチOTCとしては6成分を上市、今回で7成分目の発売となる。希望小売価格は2300円(クリーム・液とも)。塩酸ネチコナゾールは1993年に医療用医薬品として認可。水虫菌の細胞膜合成阻害による成長抑制と、細胞膜の直接破壊の二つの有効なメカニズムを持ち、強い殺菌力と皮膚浸透性・角質貯留性に優れている。臨床データによると水虫・いんきんたむし・ぜにむしに対し有効率94.6%を示し、医療機関では延べ3000万本以上の使用実績があるという。OTCの水虫薬市場はここ3年ほど拡大傾向にあるが、製品売上は各社ともほぼ横ばい。エスエス製薬は「アトラントエース液」「同クリーム」で推定2100万人といわれる水虫患者の中でも特に多いとされる30~50歳代の男性や、ブーツを愛用する女性などを獲得、初年度15億円、3年後30億円の売上を目指す。