武田薬品 経口エイズ薬で薬理作用
公開日時 2003/02/12 23:00
武田薬品工業は2月12日、経口エイズ治療薬「CCR5拮抗薬」(開発コードTAK-220)について、HIV-1の感染を阻止することと、主なHIV治療薬との相乗効果が得られることなど薬理試験の成績を公表した。米ボストンで開催中の第10回レトルウィルス・カンファレンスの席上、同社が発表した。同薬は、エイズウィルスの免疫細胞への吸着、侵入を特異的に阻止。既存エイズ治療薬とは異なる作用メカニズムでエイズの予防と治療に役立つとされる。動物試験で、経口投与可能と確認したという。