キリンビールは３月５日、従来からある「エスポー注射液」「エスポー皮下用」に加えて、プレフィルドシリンジ製剤である「エスポー注射液シリンジ」「エスポー皮下用シリンジ」を４月７日から発売すると発表した。プレフィルドシリンジ製剤は、EPO（ヒトエリスロポエチン）製剤である腎性貧血治療剤「エスポー」の新たな剤型で、薬剤があらかじめシリンジ（注射筒）のなかに充填されているもの。新製剤は、従来の剤型に比べ無菌性･簡便性が向上している点が主な特長。1500国際単位と3000国際単位の製剤では、透析回路からの投与を考慮して２mlの液量を選択した。また、シリンジのラベルに「薬剤名」「国際単位」を明記するとともに、国際単位別にラベルのカラーを変え、識別性を高めた。「エスポー注射液」「エスポー皮下用」は、「透析施行中の腎性貧血」「腎性貧血」「未熟児貧血」「自己血貯血」の治療薬として、広く処方されている。製造はキリン、販売はキリンと三共が共同で実施。