厚生労働省は３月10日、感染症週報03年第８週（２月17～23日）を発表。インフルエンザは第４週（１月20～26日）がピークで定点当たり報告数38.7を記録したが、第５週35.2、第６週29.2、第７週20.4と徐々に減少、この週は15.6になったことが分かった。都道府県別では佐賀、熊本、山形でわずかながら増加したものの、その他は全てで減少した。病原体は、分離されたウイルスの大半をＡ香港型（H3N2）が占めたが、Ｂ型も報告があった。Ａソ連型（H1N1）は今シーズンの分離報告はない。流行した97～98年のシーズンは第５週、94～95年は第4週がピークで、今シーズンも似た傾向を示している。また、これとは別に同省が学校などの休校、学級閉鎖状況をまとめた「インフルエンザ様疾患発生報告第15週（２月23日～３月１日）によると、学級閉鎖などを実施した新たな施設は916ヵ所（前年同期1340ヵ所）で、週2000施設を超えたピーク時よりかなり減った。今シーズンの同週までの学級閉鎖などを行った施設数は累計１万2421施設（同5962施設）になった。