大日本製薬は５月15日、03年３月期決算を発表した。〔03年３月期〕売上高　1721億6100万円（4.9％増）営業利益　128億7600万円（25.1％減）経常利益　128億6900万円（28.1％減）純利益　63億6400万円（33.7％減）〔04年３月期予想〕売上高　1780億円 経常利益　123億円 純利益　80億円 増収・大幅減益。02年６月に発売した期待の経口抗菌剤「ガチフロ」が、緊急安全性情報を配布した影響で、当初計画の85億円を33億円下回る52億円。03年度は25億円とさらに減少する見通しで、02年度から始まった「第２期中期経営計画」を見直す可能性も浮上。ガチフロの売上が伸びない分、他の製品に注力。03年度に消化管運動促進剤「ガスモチン」は163億円（02年度130億円）に拡大、競合が激しい抗アレルギー剤「エバステル」も111億円（同111億円）と横ばいを計画。