日赤 供血遡及調査でウイルス感染「第1号」
公開日時 2003/08/26 23:00
日本赤十字社は8月26日までに、ウイルス感染ウインドウ期間中の供血を輸血
した患者がB型肝炎に感染していたことが分かったと厚生労働省に報告した。
7月に同省が、ウイルス感染陽性だった場合、過去の供血歴を遡及調査するよ
う指導してから初の事例。同社は、感染経路や他に感染拡大がないかなど詳し
い事実関係について調査を開始した。
同社のこれまでの調べによると、供血者は今年7月3日に供血した際の検査で
抗体陽性が判明。さかのぼって調べたところ、昨年7月19日にも供血している
ことが分かり、この際の血液を原料とした新鮮凍結血漿を今年2月12日に輸血
した80歳の男性患者が、今年8月8日の検査で抗原陽性だった。