藤沢薬品 ミカファンギンの米承認、05年にずれ込み
公開日時 2003/09/24 23:00
藤沢薬品工業は9月24日、米国で申請中のキャンディン系注射用抗真菌剤「ミ
カファンギンナ トリウム」(一般名)の承認が、05年にずれ込むとの見通し
を明らかにした。FDAが求めた追加データに関し、協議が継続しているため。
同剤は日本で昨年12月、「ファンガード点滴用」として発売済み。
同社の米子会社フジサワ ヘルスケアは02年4月、ミカファンギンを(1)造
血幹細胞移植領域の真菌感染症予防(2)カンジタ症の二次療法(3)アスペ
ルギルス症の二次療法―の3つの適応でFDAに申請した。このうち(1)だけ
が「新薬承認可能」(アプルーバル)になったが、今年1月、最終的な判断を
下すにあたって更なるデータが要求さられていた。
同社は申請した3つの適応症以外にも、各種真菌感染症への適応拡大を予定し
ている。そのために計画している臨床試験データが申請適応症をサポートする
可能性もあるとみて、試験を繰り上げ実施することも決めた。04~05年にかけ
て追加申請する考え。