藤沢・山之内 一般用医薬品事業を統合、新会社設立へ
公開日時 2003/10/16 23:00
藤沢薬品工業と山之内製薬は10月16日、04年10月1日付で両社の一般用医薬品
事業を統合し共同出資会社を新設することで基本合意したと発表した。02年度
の同事業の売上高は藤沢薬品が121億2200万円で17位、山之内製薬が119億1000
万円で18位だったのが、統合により240億円、8位程度の規模になる。今後全
面的な経営統合や別分野の事業統合に進むかについて、藤沢薬品の野木森雅郁
取締役常務執行役員は「今回は一般用医薬品事業を完全に分けて考えている。
全般的な統合は全く別問題」と述べた。
山之内製薬の上田英彦専務は「一般用医薬品事業は営業利益の段階で赤字の状
態が続いていた。統合により最初から黒字にしたいと考えている」と述べた。
藤沢薬品の野木森氏も「一般用医薬品事業は赤字。売上は停滞しており、打開
するのが今回の趣旨」と説明した。同事業の従業員は藤沢薬品が約150人、山
之内製薬が約160人、合わせて300人超だが、新会社スタート時には200人に絞
り込む。また、生産、物流について「外部に出せるものは、出しながら経営し
ていく」(上田氏)方針。
新会社の社名は未定。資本金は未定で、50%ずつ出資する。社長には現藤沢薬
品執行役員薬専事業部長の大江方二氏が就く。