山之内製薬は10月27日、ARB「ミカルディス」などの売上が当初計画に届かず、
04年３月期中間期、通期業績予想を下方修正した。ARBとして４番手のミカル
ディスは02年12月の発売から03年３月末までに31億円を売り上げ順調なスター
トを切った。しかし、４―６月は11億円と苦戦。結局４―９月期は27億円とな
り、期初予想の57億円を50％以上下回った。通期予想も143億円から100億円に
下方修正した。Ｃ型慢性肝炎治療剤「アドバフェロン」は下方修正、高脂血症
治療剤「リピトール」は上方修正した。国内で頻尿・尿失禁治療薬「YM905」
のフェーズ３を加速したため、研究開発費が膨らんだ。

〔04年３月期中間予想・連結〕
売上高　　　　　2392億円（前回予想2440億円）　　　　　
ガスター　　　　　430億円（417億円）
ハルナール　　　　586億円（602億円）
リピトール　　　　380億円（360億円）
ミカルディス　　　　27億円（57億円）
アドバフェロン　　　28億円（48億円）
研究開発費　　　　367億円（310億円）
営業利益　　　　　480億円（510億円）
経常利益　　　　　479億円（520億円）
純利益　　　　　　289億円（300億円）

〔04年３月期通期予想・連結〕
売上高　　　　　5200億円（前回予想5260億円）
ガスター　　　　　835億円（826億円）
ハルナール　　　1230億円（1210億円）　
リピトール　　　　785億円（750億円）
ミカルディス　　　100億円（143億円）
アドバフェロン　　　55億円（90億円）
研究開発費　　　　710億円（650億円）
営業利益　　　　1060億円（1090億円）
経常利益　　　　1060億円（1110億円）
純利益　　　　　　620億円（620億円）