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全国発明表彰 中外製薬が最高位・恩賜発明賞 JCRファーマは文部科学大臣賞 

公開日時 2026/05/28 04:50
公益社団法人発明協会は5月26日、2026年度全国発明表彰の受賞者を発表した。製薬業界からは中外製薬の「リサイクリング抗体技術」が最高位の恩賜発明賞に選ばれ、奥田修代表取締役社長CEOが発明実施功績賞に選ばれた。また、JCRファーマの血液脳関門通過技術「J-Brain Cargo」が文部科学大臣賞を受賞し、薗田啓之代表取締役社長チーフサイエンティフィックオフィサーが受賞者に名を連ねた。表彰式は6月15日に東京都内で開催される。

全国発明表彰は、多大な功績をあげた発明・考案・意匠や、今後大きな功績を上げることが期待される発明などを表彰するもの。日本の科学技術の向上と産業の発展に寄与することを目的に1919年に始まり、近年では毎年開催されている。

◎中外製薬 初の最高賞・恩賜発明賞

中外製薬の受賞は「リサイクリング機能を付与した抗体の作製技術の発明」。通常の抗体のもつ抗原に一度しか結合できない性質を克服し、1つの抗体分子が抗原に繰り返し結合可能となる技術を開発。抗原量が多く従来の抗体医薬では治療困難だった病気にも治療可能になることに加え、少量の投与で済むため自宅での皮下投与が可能になる点や、効果が長時間持続するため投与頻度の低減が期待できるという。

同社の奥田社長CEOは、「長年にわたり当社独自の抗体エンジニアリング技術の開発に取り組んできた研究員の努力が、高く評価されたものと受け止めている。今後も 世界最高水準の創薬力を磨き上げ、世界中の患者さんが“中外なら必ず新たな治療法を生み出してくれる”と期待する会社になれるよう、邁進していく」とコメントしている。

◎JCRファーマ 文部科学大臣賞 J-Brain Cargoが評価

JCRファーマは、「バイオ医薬品を脳に届ける技術の発明」で初の文部科学大臣賞を受賞した。同社のJ-Brain Cargoは、薬剤の脳内送達を阻む血液脳関門(BBB)という、中枢神経系治療における長年の課題に対する技術。日本ではすでに希少疾患であるライソゾーム病治療薬として実用化されているほか、グローバル開発も進行しており、アルツハイマー病やパーキンソン病などの神経変性疾患をはじめ、神経炎症性疾患や神経腫瘍など幅広い応用が期待されている。

同社では「今後も有効な治療法のない患者さんとそのご家族の期待に応えるため、研究開発を推進し、新たな可能性を切り拓いていく」とコメントしている。
 
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