国立感染症研究所は11月14日、感染症週報第44週（10月27日～11月２日）を発
表した。感染性胃腸炎の報告数が増加、定点当たり報告数4.13になった。第39
週（９月22日～28日）の2.23から緩やかな増加傾向を示していたが、第42週
（10月13～19日）2.52、第43週（20～26日）3.31で増加が大きくなった。福井
（定点当たり14.82）、佐賀（10.35）、栃木（9.41）などでの報告が多い。

また、例年に比べて報告数が多い咽頭結膜熱は、第29週（７月14～20日）の定
点当たり0.77をピークに低下傾向にあったものの、第42週（0.11）を底に再び
増加、第43週は0.12、第44週は0.17で２週続けて増加した。第16週（４月14～
20日）の定点当たり0.14から、依然として過去10年間で最高値。44週までの累
積定点当たり報告数は、過去10年平均の2.8倍。愛媛（1.08）、山形（0.87）、
鳥取（0.84）などでの報告が目立つ。年齢別では３歳前後が多い。