中医協・薬価専門部会の「次期薬価制度改革の基本方針」は、現行「0.8掛け」
としている新規後発品の係数について、「安定供給、情報提供の充実を図る必
要性を踏まえて検討する」と、見直すことを示した。業界団体からのヒアリン
グで「10品目以上後発品が出ているものとそれ以下で係数を変えるなどしてほ
しい」などの要望が出ていたが、事務局は「流通量で見ると差は見られない」
と述べ、申請品目数で区別せず係数を見直す方針を固めた。具体的な係数は今
後議論する。

また、これまでの議論で、諸外国の価格に比べて極端に高いとされた既収載品
は、「対象が成長ホルモンしか見当たらないためルール化は難しい。実勢価格
の低下分で対応せざるを得ない」（事務局）として、報告書への記載を見送る
ことにした。