アベンティスファーマは12月８日、12日に発売する持効型溶解インスリンアナ
ログ製剤「ランタス」の上市記者発表会で、ランタスが日本のインスリン製剤
市場のリーディング製品となり、最大売上は200億円に達するとの見通しを示
した。これまで低血糖の発現リスクなどから医師、患者にインスリン製剤使用
への抵抗感が残っていたが、糖尿病性合併症を抑制するためには、タイミング
良くインスリン製剤を使用することが重要という。ランタスは、血糖降下作用
のピークを示すことがなく、低血糖発現のリスクが低い。１日１回投与でほぼ
24時間持続して安定した血糖降下作用を示すのが特徴。

00年にドイツ、01年米国、02年英国で発売、現在までに40ヵ国以上で発売され
ており、02年の世界売上高は約353億円に達している。02年の日本の糖尿病治
療薬市場規模は1650億円で、うち経口薬が７割、インスリン製剤が３割（約50
0億円）を占めていた。