中医協・総会 診療側、次会改定幅申し入れ
公開日時 2003/12/10 23:00
12月10日の中医協・総会で診療側の青柳俊委員は、次回総会で、具体的な数値
を含めた診療報酬改定率の要求を申し入れる方針を示した。関連して、「制度
改正も同時に議論した前回診療報酬改定では、サラリーマン本人2割負担の維
持が難しいということで2.7%の大幅引き下げを飲んだが、ふたを開けてみれ
ば『3割』になりだまし討ちにあったようなもの。我々にはトラウマだ」と述
べた。
支払い側の対馬忠明委員が「現在の経済社会情勢を踏まえると、厳しい対応を
せざるを得ない」と改めて前回程度のマイナス改定を求めたのに対し青柳委員
は、「企業がバブルに踊らされた落とし前をつけるために、なぜ社会保障にし
わ寄せがくるのか。我々がお金を使いすぎたから今のような経済状態を招いた
とでも言うのか」と強い口調で対応した。
星野進保会長は、支払い側に対し、次回総会で「前回と同程度のマイナス改定」
の数値的な根拠について示すよう求めた。