坂口厚労相 「中医協の決定を最優先」と釈明
公開日時 2003/12/14 23:00
04年度診療報酬改定に向け首相官邸や財務省が「マイナス改定」を示唆してい
るとされる問題で、坂口力厚生労働相は12月12日の中医協・総会に出席し、
「中医協で議論して決めて頂くのが最高の決定。特別の目標などを持っている
わけではなく、みなさんの指示に従う。どこで決まったものより、ここで決ま
ったことを最優先したい」と述べ、中医協の検討結果を尊重する考えを示した。
10日の緊急総会で、診療側委員を中心に、厚労相に釈明を求める声が挙がって
いた。
坂口厚労相は、「全体的に厳しい財政下での議論なので心苦しいが、どうか、
議論がまとまるようにお願いしたい」と注文を付けた。さらに「各委員の方々
はそれぞれ大きなバックを抱えていて、鉄砲玉は前からだけでなく後ろからも
飛んでくるという苦しい立場も分かっている。結論は常に不安のエネルギーに
よるもので、満足のエネルギーからは得られない」と、主張が折り合わない支
払い側、診療側の双方に何らかの妥協を求める発言もあった。