アベンティスファーマ、三共、藤沢薬品工業は12月12日、15日からアベンティ
スファーマが開発した世界初のケトライド系経口抗菌剤「ケテック錠」を発売
すると発表した。アベンティスファーマが製造、三共と藤沢薬品が医薬情報提
供・収集活動、販売を１ブランド２チャネルで行う。三共、藤沢薬品それぞれ
早期に100億円の売上をめざす。

アベンティスファーマは、（１）がん（２）糖尿病（３）アレルギーなど──
３つのビジネスユニットを組織し、各領域でマーケットシェアナンバー１をめ
ざす「プロダクトリーダシップ」を基本戦略としている。しかし、「まだ若い
製品が多く育成途上であり、どれも中途半端になってしまう可能性がある」と
判断し、ケテックについては感染症領域に強いパートナーを選んだ。

ケテックは、幅広い抗菌スペクトルと強い抗菌力を持ち、ペニシリン、マクロ
ライド耐性肺炎球菌にも優れた抗菌活性を示すのが特徴。仏アベンティスが01
年10月にドイツで発売したのを皮切りに、現在40ヵ国で販売されている。米国
での承認は来年３月か４月、発売は夏ごろを予定。アベンティスファーマの菅
沼浩専務取締役営業本部長は「全世界で最低1000億円以上のブロックバスター
に育成したい」と語った。