中医協は１月30日、診療報酬基本問題小委員会を開き、DPC（診断群分類）に
よる包括評価対象病院の拡大について審議を続けたが、「民間病院も含めた拡
大」を求める支払い側と、「DRG試行10病院以外への拡大には慎重姿勢」を貫
く診療側の双方の主張の溝は埋まらず、決裂した。その後の総会も、支払い側
の対馬忠明委員（健康保険組合連合会副会長）が、「このままでは改定延期し
かない」と発言するなど緊迫ムードのまま閉会。中医協は、２月４日に予定さ
れる諮問に向け、ぎりぎりの調整が図られる。

午前10時に開会した基本問題小委は、DPCの対象拡大をめぐり議論が紛糾し、
その後の総会で解決を図ることにして約15分間で閉会した。しかし、総会でも、
対馬氏が「12月18日の合意事項の趣旨に反してまでなぜこだわるのか。（診療
側は）かなめの問題を度外視して枝葉の部分をつまみ食い的にとらえている」
と指摘。診療側の青柳俊委員（日本医師会副会長）は、「拡大の手続きは十分
検証した上で進めるべき。（支払い側の主張は）脅迫のように聴こえる」と応
酬した。