中外製薬は２月16日、03年12月期通期（03年４―12月）決算の説明会を開いた。
インフルエンザ治療剤タミフルは、５月の当初予想27億円の4.3倍、11月の修
正予想94億円を22億円上回る116億円を売り上げた。今シーズンは大流行した
昨シーズンと比較して患者数が６割程度で、中規模の流行となっている。04年
１―12月のタミフルの売上については103億円（１―３月76億円、７―12月27
億円）を予想。

03年９月に適応拡大が認められた高悪性腫瘍剤リツキサンの売上は、03年４―
６月６億円、７―９月６億6700万円と推移していたのが、10―12月は14億6700
万円へ２倍以上の伸びを示した。04年１―12月は155億円を計画。同社の売上
トップ製品の腎性貧血治療剤エポジン、また03年６月に発売した２つの新製品、
高リン血症治療剤レナジェルと抗悪性腫瘍剤ゼローダも堅調に推移している。

03年12月に発売したＣ型慢性肝炎治療剤ペガシス（ペグ・インターフェロン製
剤）は、04年１―12月に89億円を予想、ピーク時にはフェーズ３段階のコペガ
ス（リバビリン）との併用承認を前提として200億円以上を見込む。