ヤクルト 結腸直腸がん治療薬オキサリプラチンを承認申請
公開日時 2004/03/01 23:00
ヤクルトは3月1日、抗悪性腫瘍薬オキサリプラチン(予定商品名:エルプラ
チン注)の輸入承認申請を2月25日に厚生労働省に行ったと発表した。適応症
は結腸・直腸がん。97年にスイスのビデオファーム社と国内でのライセンス契
約を締結し、開発してきた。有効性を検討したフェーズ2では、効果の得にく
いフッ化ピリミジン治療抵抗性の進行・再発結腸・直腸がん症例を対象とし、
奏効率は8.8%(5/57)、PR(パーシャル・レスポンス)およびSD(ステイ
ブル・ディジーズ)の割合は56.1%(32/57)だったという。同社では「国内
では2015年に大腸がんの罹患率が胃がんを抜いて第1位を占めると予想されて
おり、大腸がんの治療にカンプト注のみならず、オキサリプラチンも治療上不
可欠な薬剤と考えている」としている。
海外では、エロキサチンの商品名でサノフィ・サンテラボ社から60カ国以上で
販売されており、サノフィ社の決算発表によると、03年の売上は前年比112%
増の8億2400万ユーロを記録している。