厚生労働省は３月５日付で、04年度薬価基準改定（４月１日実施）を告示した。
改定率は薬価ベース4.2％、医療費ベース0.9％で、計１万1993品目のうち、引
き下げ9645品目、引き上げ39品目、据え置き2309品目。類似薬のうちもっとも
高い薬価の２割を下回る「低薬価品」として、フマル酸ビソプロロールなど10
成分15規格57品目を新たに一般名収載。一方、これまで一般名収載していたう
ち、低薬価品に該当しないことが確認できたジアゼパムなど129成分254規格10
63品目を銘柄別収載とした。

算定区分ごとの主な品目は次の通り。【主な薬効群別の改定率は下段に掲載】

引き上げ＝卵胞・黄体ホルモン剤「プレマリン錠0.625mg」（0.625mg1錠）12.
20円⇒13.50円▽あへんアルカロイド系麻薬「（局）塩酸モルヒネ錠」（10mg
１錠）117.20円⇒128.40円▽鎮けい剤「マグネゾール」（20mL１管）291円⇒3
06円▽放射性医薬品「（局）クロム酸ナトリウム（51Cｒ）注射液」（１MBｑ）
840円⇒1118円▽痔疾用剤「ポステリザン（軟膏）」（１ｇ）15.50円⇒16.20
円

引き下げ＝血圧降下剤「アテノロール50mg錠」（50mg１錠）34.70円⇒16.20円
▽アレルギー用剤「オキサトミド30mg錠」（30mg１錠）15.70円⇒12.10円▽合
成抗菌剤「ノルフロキサシン200mg錠」（200mg１錠）19.90円⇒12.40円▽強心
剤「（局）塩酸ドパミン注射液」（100mg５mＬ１管）299円⇒221円▽酵素製剤
「メシル酸ガベキサート100mg注射用」（100mg１瓶）308円⇒210円▽外皮用鎮
痛鎮痒剤「デキサメタゾン0.1％軟膏」（0.1％１g）13.60円⇒9.30円

据え置き＝催眠鎮静剤「（局）抱水クロラール」（１g）36.20円▽合成麻薬
「（局）塩酸ペチジン」（１g）4318.30円▽糖尿病薬「（局）インスリン注射
液」（40単位１mLバイアル）179円▽解熱鎮痛消炎剤「（局）インドメタシン
坐剤」（12.5mg１個）21.40円⇒21.40円▽外皮用鎮痛鎮痒剤「（局）ジフェン
ヒドラミン」（５g１管）306.90円