HS財団 関節リウマチの生物製剤普及に経済性が課題
公開日時 2004/04/06 23:00
ヒューマンサイエンス振興財団は4月6日、調査報告書「アレルギー性疾患お
よび自己免疫疾患の将来動向」を発表した。関係学会の専門家300人と同財団
会員企業100社を対象に喘息、関節リウマチ、全身性エリテマトーデスの3疾
患に絞ってアンケート調査し、125件の回答(回収率31.3%)を得た。調査期
間は03年11月~04年1月。
それによると、今後の喘息治療の有望な薬物・治療法は、全回答数55件のうち、
ステロイド+β2刺激薬の合剤(吸入)が24件と最も多く、生物製剤(抗IgE
抗体など)21件、ワクチン療法19件と続く。関節リウマチでの生物製剤の普及
に必要な改善項目は、全回答数55件のうち、全員が経済性をあげた。それに続
き安全性も48件と多い。今後期待される全身性エリテマトーデスの治療薬・治
療法は、免疫抑制薬改良品、ステロイド薬改良品、T細胞標的治療薬などが多
い。