日興・山口氏 3月期売上、国内大手は1.1%増
公開日時 2004/04/08 23:00
日興シティグループ証券アナリストの山口秀丸氏は4月8日都内で講演し、04
年3月期の国内製薬企業18社の医療用医薬品売上高が、前年比1.1%増にとど
まるとの予測を示した。各社発表の期初予想を0.5ポイント下回る。海外市場
は14.6%増と2桁成長を見込んだが、国内市場が0.4%増に低迷すると分析し
た。
山口氏は国内市場について「薬価改定のない年度にもかかわらず厳しい数字」
と指摘。営業利益も3.0%増(期初予想0.1%増)とみており、全産業平均が20%
程度増加するのに比べ低調だ。
05年3月期の業績も予測、国内での上市新薬が豊富にある半面、薬価改定の影
響や海外成長の鈍化で売上高は1.3%増(国内0.5%増、海外5.5%増)になる
とみた。営業利益は2.2%減、当期利益も3.0%減と他産業が14~15%増益を予
想するなか「久しぶりの減益になる」と述べた。