新薬6製品が薬価収載 6カ月に1回投与の喘息等治療薬・エキシデンサー皮下注など3製品が即日発売
公開日時 2026/04/16 04:49
新医薬品6製品が4月15日に薬価収載された。このうちグラクソ・スミスクラインの6カ月(26週)に1回投与を可能とする長時間作用型の気管支喘息及び鼻茸を伴う慢性副鼻腔炎の治療薬・エキシデンサー皮下注、オーファンパシフィックの尿路サイクル異常症治療薬・ラヴィクティ内用液、MSDのHIV-1感染症治療薬・イドビンソ配合錠の3製品が即日発売した。このうちエキシデンサーはピーク時売上406億円と見込まれる大型候補品で、薬価は100mg1mL1筒、同キットともに114万3284円(1日薬価6282円)。
ピーク時売上が245億円と予想されているアッヴィの片頭痛発作の発症抑制薬・アクイプタ錠の発売日は、「今週後半の予定」(アッヴィ広報部)としている。
薬価収載された新医薬品6製品の発売日(予定、未定含む)は次のとおり。カッコ内は成分名、製造販売元。発売日、及び薬効分類/投与経路順に記載。
【4月15日発売】
▽ラヴィクティ内用液1.1g/mL(フェニル酪酸グリセロール、オーファンパシフィック)
薬効分類:399 他に分類されない代謝性医薬品(内用薬)
効能・効果:尿素サイクル異常症
薬価:27.5g25mL1瓶 41,455.40円
市場予測(ピーク時6年後):投与患者数125人、販売金額6.5億円
フェニル酪酸のプロドラッグ。適応となる尿素サイクル異常症(UCD)は、生体内で発生する有毒なアンモニア(NH3)を無毒な尿素に変える代謝経路(尿素サイクル)に関与する酵素等に先天的な異常があり、高アンモニア血症などを呈する一連の疾患群。オーファンパシフィックでは、UCD治療薬として、ブフェニール錠・顆粒(フェニル酪酸ナトリウム)を13年1月から販売している。
▽エキシデンサー皮下注100mgシリンジ、同皮下注100mgペン(デペモキマブ(遺伝子組換え)、グラクソ・スミスクライン)
薬効分類:229 その他の呼吸器官用薬(注射薬)
効能・効果:気管支喘息(既存治療によっても喘息症状をコントロールできない重症又は難治の患者に限る)、鼻茸を伴う慢性副鼻腔炎(既存治療で効果不十分な患者に限る)
薬価:100mg1mL1筒 1,143,284円
100mg1mL1キット 1,143,284円(1日薬価:6,282円)
市場予測(ピーク時10年後):投与患者数1.8万人、販売金額406億円
抗IL-5抗体。同じ抗IL-5抗体にはヌーカラ皮下注があるが、エキシデンサーは長時間作用型である点が特徴。気管支喘息に対する用法・用量は「通常、成人及び12歳以上の小児には1回100mgを26週間ごとに皮下注射する」。鼻茸を伴う慢性副鼻腔炎(CRSwNP)に対する用法・用量は、「通常、成人には1回100mgを26週間ごとに皮下注射する」。最適使用推進ガイドラインが策定され、保険適用上の留意事項通知も発出されている。
▽イドビンソ配合錠(ドラビリン/イスラトラビル水和物、MSD)
薬効分類:625 抗ウイルス剤(内用薬)
効能・効果:HIV-1感染症
薬価:1錠6,610.50円(1日薬価:6,610.50円)
市場予測(ピーク時10年後):投与患者数5.5千人、販売金額132億円
新規のヌクレオシド系逆転写酵素トランスロケーション阻害剤(NRTTI)・イスラトラビルと、非ヌクレオシド系逆転写酵素阻害剤(NNRTI)・ドラビリン(国内販売名:ピフェルトロ錠)の2剤配合錠。世界に先駆けて初めて日本で承認された。用法・用量は、「通常、成人には、1回1錠(ドラビリンとして100mg及びイスラトラビルとして0.25mgを含有)を1日1回経口投与する。本剤は食事の有無にかかわらず投与できる」。例外的に14日間の処方日数制限を設けない。
【今週(4月12日の週)の後半に発売予定】
▽アクイプタ錠10mg、同錠30mg、同錠60mg(アトゲパント水和物、アッヴィ)
薬効分類:119 その他の中枢神経系用薬(内用薬)
効能・効果:片頭痛発作の発症抑制
薬価:
10mg1錠 339.90円
30mg1錠 831.30円
60mg1錠 1,461.60円(1日薬価:1,461.60円)
市場予測(ピーク時4年後):投与患者数7.9万人、販売金額245億円
経口CGRP受容体拮抗薬。用法・用量は、「通常、成人にはアトゲパントとして60mgを1日1回経口投与する」。国内で同じ経口CGRP受容体拮抗薬として、ファイザーのナルティークOD錠が25年9月に片頭痛発作の発症抑制(予防療法)と急性期治療の両方の適応で承認され、販売されている。アッヴィは25年12月、アクイプタ錠について片頭痛発作の急性期治療で承認申請している。
【発売準備中/発売日未定/非開示】
▽ツカイザ錠50mg、同錠150mg(ツカチニブ エタノール付加物、ファイザー)
薬効分類:429 その他の腫瘍用薬(内用薬)
効能・効果:化学療法歴のあるHER2陽性の手術不能又は再発乳がん
薬価:50mg1錠 2,818.40円
150mg1錠 7,317.00円(1日薬価:29,268.00円)
市場予測(ピーク時5年後):投与患者数673人、販売金額42億円
HER2選択的チロシンキナーゼ阻害剤。用法・用量は「トラスツズマブ(遺伝子組換え)及びカペシタビンとの併用において、通常、成人には1回300mgを1日2回経口投与する。なお、患者の状態により適宜減量する」。今回の承認は、トラスツズマブ、ペルツズマブ及びトラスツズマブ エムタンシンの治療歴のあるHER2陽性の手術不能又は再発乳がん患者を対象とした海外第2相試験と、日本を中心とした国際共同第2相試験の結果等に基づく。
▽サフネロー皮下注120mgオートインジェクター(アニフロルマブ(遺伝子組換え)、アストラゼネカ)
薬効分類:399 他に分類されない代謝性医薬品(注射薬)
効能・効果:既存治療で効果不十分な全身性エリテマトーデス
薬価:120mg0.8mL1キット 24,932円(1日薬価:3,562円)
市場予測(ピーク時10年後):投与患者数4.9千人、販売金額52億円
抗I型インターフェロン受容体1抗体。これまでに全身性エリテマトーデス(SLE)に対して点滴静注製剤が「4週間ごとに30分以上かけて点滴静注する」との用法・用量で承認されている。今回、皮下投与製剤が追加され、その用法・用量は「通常、成人には1回120mgを1週間ごとに皮下注射する」。