厚労省 風しん予防接種勧奨
公開日時 2004/04/12 23:00
風しん患者の報告が群馬や鹿児島、大分など一部地域で多発していることから
厚生労働省は4月12日までに、母体を通じ胎児に感染する先天性風しん症候群
を予防するため、(1)これから妊娠する予定がある(2)ワクチン未接種
(3)風しん罹患歴がない――女性に対し予防接種を勧奨していくことを決め
た。日本医師会や日本産婦人科学会などの協力を要請する。
94年の予防接種法改正で、風しんワクチンは対象者が「中学生女子」から「生
後12~90ヵ月の男女」に変更。制度のはざまとなった79年4月2日から87年10
月1日生まれの男女には03年9月までの経過期間が設けられたが、現在16歳か
ら24歳に当たるこれら年齢層では接種率が低いという。また、過去5年間には
年間ゼロ~1例程度だった先天性風しん症候群の患児が、今年は3月7日時点
ですでに2例報告されている。