日本BI決算 中核製品落ち込みをモービック、ミカルディスでカバー
公開日時 2004/04/15 23:00
日本ベーリンガーインゲルハイムが4月15日発表した03年1―12月期決算は、
売上高が0.3%増の790億4000万円、うち医療用医薬品は1.6%減の741億3000万
円。医療用医薬品売上高は薬価ベースでは829億5000万円。アレジオン(アレ
ルギー疾患)、レンドルミン(不眠症)という中核製品の落ち込みを、モービ
ック(慢性関節リウマチ)、ミカルディス(高血圧症)というグローバルブラ
ンド戦略製品でカバーした。
主要製品の薬価ベースでの売上は、中核製品のアレジオンは12.1%減の203億
円、レンドルミンは2.3%減の130億円と減少。一方、グローバルブランド戦略
製品のモービックは26.3%増の48億円、ミカルディスは322.3%増の76億円と
増加した。ミカルディスの現状について大澤昭夫社長は「02年12月の発売から
1年が経過し、長期処方が可能になってから、病院市場でのシェアが急速に伸
びている」と説明。
04年には1月にビ・シフロール(パーキンソン病)を発売したのに続き、スピ
リーバ(COPD)の下期発売を見込む。大澤社長は「04年にグローバルブランド
戦略製品の4本柱がそろう。早期に薬価ベースで医療用医薬品売上高1000億円
の規模に成長したい」と述べた。
なお、独ベーリンガーインゲルハイム本社の03年1―12月期決算は売上高が2.
6%減の73億8200万ユーロと為替の影響で減収となり、純利益も2.6%減の5億
3700万ユーロ。現地通過ベースでは7.8%の増収。売上高に占める日本のシェ
アは15.4%。
主要製品では、モービックが10.7%増の5億6800万ユーロ、ミカルディスが36.
2%増の4億7400万ユーロ、スピリーバが512.8%増の2億3900万ユーロ、ビ・
シフロールが1.7%減の2億3200万ユーロ。