藤沢薬品 注射用抗がん剤FK228を米ベンチャーに導出
公開日時 2004/04/15 23:00
藤沢薬品工業は4月15日、開発中の注射用抗がん剤FK228について、米グロセ
スター社が全世界で独占的に開発、製造、販売するライセンス契約を締結した
と発表した。米国でフェーズ2を実施中だったが、「重点5領域にがん領域は
入っておらず、専門とする企業に任せたほうがいいと判断した」としている。
藤沢薬品によると、グ社は米国でのFK228の早期上市をファーストプライオリ
ティとしており、皮膚のT細胞のリンパ腫に対するモノセラピーでオーファン
指定、ファストトラック指定を目指しており、06年上期に申請、07年に上市を
予定している。さらに固形がん、血液がんの適応を広げていく計画。03年5月
の設立で現在販売製品を持っていないが、米国では自社販売網を構築、欧州、
アジアでは販売パートナーを探す方針。