健保連 汚職容疑の下村副会長を解任
公開日時 2004/04/21 23:00
中医協を巡る汚職事件で健康保険組合連合会(健保連)は4月21日、収賄容疑
で東京地検に逮捕された下村健副会長(専務理事)を、20日付で解任したと発
表した。記者会見で千葉一男会長は、「罪状が明らかになっているわけではな
いが、逮捕と裁判所による拘留決定という重い事実、国会での厳しい指摘など
深刻に受け止めざるを得ない」と処分理由を説明した。下村氏からは19日付で
弁護士を通じ辞職願いが提出されたが、受理しなかった。
処分は19日の常任理事会で了承された。後任は5月開催の総会で選出予定。当
面は、千葉会長が兼務する。辞職願いを受け取らず解任としたことで、「退職
金の取り扱いについては役員会で決めるが、難しいだろう」(千葉会長)と、
支給されない見通しであることを述べた。下村氏は厚生労働省所管の社会保障
審議会臨時委員を務めているが、今回の処分とは別に本人から健保連に対し辞
任の申し出があったという。