日精協・会長 「対象患者は増えている」
公開日時 2004/05/30 23:00
日本精神科病院協会の鮫島健会長はMonthlyミクス編集部の取材に応じ、「社
会的入院が7万2000人いるという根拠はない。もしそれに近い人が退院したと
しても、空いた病床をつぶそうというのはおかしい」と、精神病床等に関する
検討会のなりゆきに不快感を示した。「今まで精神科の対象でなかった患者が
受診するようになり、患者はむしろ増えている。精神科はリニューアルして、
そういう患者を受け入れるための新しい環境を作らなければならない」と述べ
た。
また、04年度診療報酬改定で新設された「特定抗精神病薬治療管理加算」(1
日10点)について鮫島氏は、「将来的にもう少し点数を上げるとか、(対象と
なる)非定型抗精神病薬を計画的に使えば薬物療法全体でいくら、という評価
もあり得る。50点程度つけるとか、統合失調性に限らず適応を拡大するとかす
れば、(医療費や経営に)大きな影響が出てくる」と見通した。詳細は、発売
中の「Monthlyミクス」6月号に掲載。