山之内製薬 米ファイザーとの提携関係を再構築
公開日時 2004/05/31 23:00
山之内製薬は5月31日、米ファイザーと日本での既存提携関係の再構築に合意
したと発表した。「藤沢薬品との合併決定とは関係なく、権利義務関係が錯綜
していたため整理した」としている。今期決算に与える影響はないとの見通し
を示している。
93年にファイザーから導入し販売している高脂血症治療薬リピトールについて
は、ライセンス契約の一部として山之内が創製した新薬候補化合物をファイザ
ーに提供する義務があったが、この義務が免除されることになった。リピトー
ルのコ・プロモーションは継続する。
97年にサール(現在ファイザーの子会社)と締結した、サールによって創製さ
れた化合物の日本での開発・販売権を取得する契約は終結する。これまで同契
約の成果として、現在国内でファイザーと共同開発中のCOX-2阻害剤バルデコ
キシブ(フェーズ2)、パレコキシブ(同)がある。
バルデコキシブ、パレコキシブについては、国内で申請中のCOX-2阻害剤セレ
コキシブと同様、山之内が販売を担当し、両社共同で販促活動を行うことにし
た。