厚労省 出生率「25~29歳」で低下顕著
公開日時 2004/06/13 23:00
厚生労働省が6月10日公表した人口動態統計月報年計(03年)によると、女性
が一生のうちに産む子どもの数である合計特殊出生率は1.29(前年1.32)で、
過去最低を更新した。第1子出生時の母親の年齢も上昇を続け、28.6歳(28.3
歳)になった。合計特殊出生率を5歳きざみで見ると、最も高い25~29歳(0.
4491、前年0.4648)の低下が顕著だ。34歳以下が軒並み低下するなか、35歳以
上はわずかながら上昇している。
また、死因を人口10万対の死亡率でみると、悪性新生物が245.3(前年241.7)
で全体(804.7、前年779.6)の約3割。部位別にみると、男性で最も多い「肺」
は死亡率67.5(前年66.8)で上昇傾向が顕著。93年に「胃」を上回り、03年に
は死亡率の差を15.3(前年15.2)に拡大した。一方、女性は「大腸」が上昇し
27.7(26.5)になり、「胃」(27.0、前年は27.1)を初めて上回った。