日本製薬団体連合会（日薬連）保険薬価研究委員会は６月14日の総会で役員改
選を行い、武田薬品工業の八代光夫顧問に代わり、藤沢薬品工業の向田孝義執
行役員（渉外担当）が委員長に選任された。総会後の記者会見で向田氏は、
「八代委員長の方針を踏襲。来年は薬価改定時期に当たっておらず、中医協の
薬価専門部会もすぐには開かれないと見込んでおり、助走期間として今年１年
を使う」と述べた。

中医協の専門委員にも就任する予定。「八代委員長は今回の改定に向け、市場
実勢価格に基づいた設定、薬価調査に基づかない引き下げルールを拡大しない、
イノベーション評価の３つの原則で臨んだが、３つめができていないとしてい
る。価値に見合った薬価のために、製薬協の政策研（医薬産業政策研究所）な
どと知恵を出し合っていきたい」と抱負を語った。

役員改選ではまた、副委員長10人を指名した。副委員長は次の通り。

三共＝大来邦夫常務執行役員、第一製薬＝水谷賢一専務取締役、エーザイ＝田
中実理事（医薬事業部事業部長付担当部長）、塩野義製薬＝奥田秀毅常務取締
役（常務執行役員、総括製造販売責任者）、田辺製薬＝中嶋曻医薬営業本部理
事、中外製薬＝鬼塚悠一郎執行役員（医薬渉外部長）、山之内製薬＝川脇信久
上席理事・企画渉外部長、ファイザー＝梅田一郎政策情報・企画調査統括部長、
大日本製薬＝木村義穂執行役員（東京担当）、武田薬品工業＝高島克己医薬業
務室主席部員