厚労省・医薬品流通改善懇 年末提言策定向け初会合
公開日時 2004/06/27 23:00
厚生労働省の「医療用医薬品の流通改善に関する懇談会」は6月25日初会合を
開いた。医療関係、製薬業界、流通業界などから計21人の委員が価格形成や不
適切な取引慣行の実態など意見交換。年末までに5回開催し、流通改善に向け
た提言をまとめる。事務局の医政局経済課は提言の周知徹底を05年1~3月に
行い、05年度から流通現場に反映させたい意向を示した。
初会合では医薬分業の進展、薬価差縮小・薬価制度の変化、卸売業の業界再編、
IT化の進展など流通に関する状況変化について情報を共有化した上で、各委員
が状況変化への認識を示した。
事務局が示した資料によると、91年度以降の医薬品卸の営業利益率(99年度ま
で110~120社、以降85~89社での集計)は92年度に2.0%(最高)あったのが、
00年度には0.4%(最低)に縮小。卸連傘下の年度末企業数は91年度351社だっ
たのが、02年度には154社に減った。また、94年以降の医薬品卸販売額の上位1
0社集中度を見ると、94年の34.0%から一貫して高まり、03年には61.2%にな
った。