エーザイ 英バーミンガム大など実施のアリセプト試験結果に反論
公開日時 2004/06/28 23:00
エーザイは6月28日、英国バーミンガム大学を中心に実施されたアルツハイマ
ー型痴呆治療剤アリセプトに関する臨床試験AD2000の結果、費用対効果が充分
でないとされたことについて「AD2000試験はアリセプトの効果を的確に反映し
ていない」との反論を発表した。
エーザイとファイザーでAD2000試験結果を精査したが、「当初1年間で約3000
人の参加者を募り、アリセプトとプラセボを比較する計画だったが、実際には
565人の参加者をベースにしたデータであり、当初設定された有効性の評価基
準で効果を証明するためには不十分な例数の試験」としている。AD2000試験結
果はランセット(6月26日付)に掲載された。
03年度のエーザイの全世界でのアリセプトの売上は23%増の1416億円で、連結
売上全体の約28%を占める。03年のファイザーのアリセプトの売上(エーザイ
とのライセンス契約による直販分)は25%増の2億5400万ドル。