ヤクルト カンプト販売権譲渡で3社合意
公開日時 2004/06/28 23:00
ヤクルト本社は6月28日、仏サノフィ・サンテラボが欧州・中近東・アフリカ・
アジア(日本を除く)での大腸がん治療薬塩酸イリノテカン(カンプト)の販
売権を米ファイザーに04年8月に譲渡することで合意したと発表した。独占禁
止法上の観点から、EU当局のサノフィとアベンティスの合併事前承認条件とし
て、合併後大腸がん治療薬エロキサチンまたはカンプトの何れかを第三者に譲
渡することになっていた。そのため、ヤクルトはアベンティスへのカンプト販
売権許諾者として、販売権の譲渡先を模索してきた。最終的に3社間で合意に
達した。
ファイザーはヤクルトとのライセンス契約に基づき、これまで米国、カナダ、
南米、豪州、ニュージーランドで塩酸イリノテカン(カンプトサール)の販売
を行っている。ファイザーの03年のカンプトサールの売上は5億3000万ドル
(572億4000万円)だった。