感染研・週報 風しんすでに1年分の患者報告
公開日時 2004/06/28 23:00
国立感染症研究所が6月28日までにまとめた感染症週報第24週(6月7~13日)
によると、全国3000ヵ所の小児科定点医療機関から報告があった風しん患者は、
今年に入って同週までに累計3258人で、00年以降の、年ごとの報告数を上回っ
た。4年間で最も多かった00年は3123人、少なかったのは01年の2561人。昨年
は2795人だった。
また、妊娠前半期の感染で出生児に起こることがある先天性風しん症候群(CR
S)は、00年以降の4年間は毎年1例ずつ報告があったが、今年は第24週に報
告があった1例を含めすでに4例。この合計8例について母親の予防接種歴を
見ると、「なし」3例、「不明」4例だが、接種を受けていながら感染したケ
ースが1例あり、感染研は、「まれに罹患歴や予防接種歴があっても十分な免
疫が獲得されていないこともあり、妊娠前に抗体検査を行うことも必要」とし
ている。