厚労省・検討会 抗がん剤併用療法6例が通過
公開日時 2004/07/25 23:00
厚生労働省の抗がん剤併用療法に関する検討会(座長・黒川清東海大学教授)
は7月23日、5回目の会合を開き、適応拡大を迅速に進める対象として新たに
6療法について、ワーキンググループ(WG)からの報告を受けた。5月の同検
討会で報告を受け薬事・食品衛生審議会医薬品第2部会で事前評価した7療法
と、6月の検討会で報告を受けた2療法を合わせ、対象は計15療法になった。
今回報告分は内容を精査し8月の同部会で事前評価。各企業に早急な承認申請
を促す。
同検討会はこれまでに、優先的に適応拡大を行う対象の「第1陣」として21療
法を選定したが、このうち5療法については、「同じ適応の別の療法が承認さ
れた」などの理由で計画を見直したり取り扱いを変更した。また、残る「精巣
がんのTIP療法」は、国内での使用経験が少ないことなどからWGの作業が遅れ
ており、8月の次回検討会で報告予定。
今回上程された6療法は次の通り。シスプラチンを含んだ再発、難反応性悪性
リンパ腫の救援化学療法▽骨髄腫のビンクリスチン、ドキソルビシン、デキサ
メサゾン併用療法(VAD療法)▽頭頸部がんのフルオロウラシル(5-FU)持続
静注療法▽脳腫瘍の塩酸プロカルバジンを含む多剤併用療法▽脳腫瘍の硫酸ビ
ンクリスチンを含む多剤併用療法▽大腸がんの5-FU/アイソボリン併用療法